近所付き合いが少なくなった昨今では、省略してしまいがちなのが引越しのご挨拶です。
でも、引越しのあいさつをすることは、近所にどんな人が住んでいるかを把握するいいチャンスでもあり、以降、道ですれ違う際の挨拶のきっかけにもなります。
近隣のトラブルから発生する犯罪や、犯人を捕まえたら近隣の住人だったという犯罪も起こっています。
こういった犯罪やトラブルを避けるためにも、近所にどんな人が住んでいるのかを知っておくことは重要です。
引越しはご挨拶をする良いきっかけになります。
玄関を開けてくれない方には、粗品だけお渡ししておくだけでもよいのです。
新居でのご挨拶
引越しの挨拶の時期
できれば引越当日までに、引越しの日時をお知らせしておいたほうが良いでしょう。
「騒音でご迷惑おかけします」のついでの挨拶が一番スムースです。
何も知らせずにドヤドヤやっていると、気を悪くする方もいるようです。
挨拶するお宅
一戸建てなら、一般的に向かい三軒と両隣。
集合住宅なら、両隣と部屋の上・下の階のお宅、管理人さん。
ほかに、引越しの際、荷物の搬入経路になっていて、迷惑がかかりそうなお宅には、ご挨拶しておくのが無難です。
エレベーターから自分の部屋の扉までのお宅が該当します。
引越の騒音が原因で、折り合いの悪いお宅を作らないように。
引越し作業の間、エレベーターを独占してしまうのですから、同じマンションの全戸に迷惑をかけてしまうのも事実です。
挨拶の品
引越しの挨拶に手ぶらで行くのにちょっと抵抗があるという方は、500円くらいまでの粗品を持っていきましょう。
食品は避けた方がよいでしょう。
こういう世の中なので、初めて会った人から貰った食べ物を口にすることに抵抗がある人も少なくありません。
タオル、洗剤、地域自治体指定のゴミ袋など、生活していれば必ず消費するようなものが喜ばれます。
特に地域自治体指定の燃えるゴミ袋は、必ず消費する上に洗剤やタオルなどと違って個人の好みが関係ありませんので引越しのあいさつの粗品としてお勧めです。
旧居でのご挨拶
旧居でのご挨拶に特別な決まりはありません。
気心の知れたお隣さんやお向かいさんに、引越先の住所を知らせるついでに「お世話になりました」と言っておけば十分です。
親しくないご近所様には、引越作業の騒音で迷惑をかけそうなお宅には、引越しの日時を知らせ、騒音が出る旨を伝えておけばよいでしょう。