ふたり暮らしを始める際、引っ越し費用がどれくらいかかるのか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
引っ越しは時期や荷物の量、距離によって費用が大きく変動し、想定外の出費が発生しがちです。
この記事では、ふたり暮らしにかかる引っ越し費用の相場や内訳はもちろん、節約術や本当に気を付けるべきポイントまでわかりやすく解説します。
ふたり暮らしの新生活で費用面のトラブルを避け、安心してスタートを切るための情報が満載です。
これから新しい生活を始めるふたりにこそ役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
ふたり暮らしの引っ越し費用の相場と内訳

ふたり暮らしの場合は一人暮らしに比べて荷物の量が増えるため、引っ越し費用もその分高くなる傾向があります。
同じ条件でも時期や移動距離、荷物の量によって金額は大きく異なります。
費用の内訳を正しく知り、どの部分が節約しやすいか把握しておくことが重要です。
通常期の費用相場
引っ越しの通常期とは、1月~2月、6月~8月、11月~12月など引っ越し需要が落ち着いている時期を指します。
この時期は引っ越し業者の料金も比較的安価で、ふたり暮らしの場合の引っ越し費用の相場は近距離(同一市区町村内)で5万円~8万円ほどです。
移動距離が中距離(50km~100km程度)の場合は6万円~10万円、長距離(100km以上)になると10万円~15万円程度となります。
荷物の量やオプションサービスによって変動しますが、見積もりの際に複数社を比較するとさらにお得に引っ越せる場合があります。
繁忙期の費用相場
繁忙期の代表的な時期は、3月~4月上旬の新生活シーズンと9月の引っ越しラッシュです。
特に3月は学校や会社の都合による引っ越しが集中し、予約が取りにくく料金も通常期の1.5倍~2倍になることがあります。
同一市区町村内であってもふたり暮らしの引っ越し費用は10万円~15万円、中~長距離なら15万円~25万円前後かかることも珍しくありません。
繁忙期は早めの予約と柔軟なスケジュール調整が費用節約のポイントです。
距離 | 通常期 | 繁忙期 |
---|---|---|
近距離 | 5万~8万円 | 10万~15万円 |
中距離 | 6万~10万円 | 12万~18万円 |
長距離 | 10万~15万円 | 15万~25万円 |
距離による費用の違い
引っ越し費用は移動距離によって変動します。
業者によってはトラックの走行距離、移動時間、ガソリン代、高速道路料金などが費用に加算されるからです。
近距離の方が基本料金が低く、長距離になるほど割高となります。
- 近距離(~20km程度):基本料金のみで済みやすく、費用を抑えやすい
- 中距離(20km~100km):距離単価が上乗せされ始める
- 長距離(100km超):さらに費用が高く、運転手の宿泊費が発生する場合もある
転居先が遠い場合は早めに複数業者から見積もりを取り、詳細な料金を確認しましょう。
引っ越し料金の主な内訳
ふたり暮らしで引っ越す場合、料金はさまざまな項目で構成されています。
具体的な内訳は以下の通りです。
- 作業基本料(人件費・車両費)
- 梱包・荷ほどきのサービス料
- 梱包資材費(ダンボールやガムテープなど)
- 移動にかかる交通費(ガソリン・高速道路代等)
- オプション料金(エアコンの取り外し・設置、家具の分解・組立など)
- その他(特別な荷物の取り扱い料など)
見積もり段階で内訳を確認し、無駄なオプションを省いて費用を調整すると良いでしょう。
荷物の量による費用変動
ふたり暮らしの場合、荷物の量が引っ越し料金に大きく影響を与えます。
荷物が多いと必要なトラックサイズが大型になり、人手も増え、その分料金もアップします。
反対に荷物を減らしてコンパクトにまとめれば、小型トラックで対応できるため費用が抑えられます。
不要な家具や家電を事前に処分し、最小限の荷物で引っ越すことが節約のポイントです。
料金が変動しやすいポイント
ふたり暮らしの引っ越し費用が大きく変動する主なポイントはいくつかあります。
- 引っ越し時期(繁忙期は高額)
- 移動距離(遠いほど高くなる)
- 荷物の量(多いほどトラックやスタッフの規模が大きくなる)
- オプションサービスの有無(エアコン取り付けやピアノ搬送など)
- 搬入出場所の環境(エレベーターの有無や階段のみの場合など)
これらのポイントを意識して調整することで、予想以上の費用増を防ぐことができます。
ふたり暮らしの引っ越しで発生する主な費用項目

ふたり暮らしの引っ越しでは、単身引っ越しよりも荷物の量が増えるため、さまざまな費用が発生します。
主な費用としては、引っ越し業者への依頼代や新しい住まいの初期費用、家具・家電の新調費用などが考えられます。
それぞれの費用項目を把握しておくことで、予算計画を立てやすくなり、無駄な出費を防ぐことにもつながります。
ふたりで新生活をスタートさせる際は、しっかりと費用の内訳を確認しましょう。
引っ越し業者への支払い
ふたり暮らしの場合、荷物の量や住まいの広さに応じて引っ越し業者への支払い金額が変わります。
また、新居までの距離や引っ越し時期(繁忙期かどうか)によっても料金が上下します。
代表的な引っ越し業者の費用目安を表にまとめました。
距離 | 通常期 | 繁忙期 |
---|---|---|
同一市区町村内 | 5〜8万円 | 8〜12万円 |
県内 | 7〜12万円 | 12〜18万円 |
県外 | 12〜20万円 | 20万円以上 |
見積もりは複数の業者に依頼し、サービス内容もあわせて比較するのがおすすめです。
賃貸物件の初期費用
新しい住まいに入居する際は、敷金・礼金・仲介手数料・前家賃など、まとまった額の初期費用が必要です。
代表的な初期費用の項目は以下の通りです。
- 敷金・礼金
- 仲介手数料
- 前家賃・日割り家賃
- 火災保険料
- 保証会社利用料
家賃の4〜6ヶ月分が一般的な目安ですが、物件や地域によっても異なります。
費用を抑えたい場合は、敷金・礼金なしの物件や、直接オーナーから借りられる直契約物件も検討しましょう。
家具・家電などの購入費用
ふたり暮らしを始める際には、これまで使っていたものを流用できる場合もありますが、ソファやベッド、冷蔵庫や洗濯機など、新たに揃える家具・家電も多く発生します。
必要な家具・家電のリストを作り、優先順位を決めることで予算を組みやすくなります。
リサイクルショップやフリマアプリなども上手に活用するとコストを抑えられます。
生活用品や消耗品の費用
新生活をスムーズに始めるためには、日用品や消耗品の準備も欠かせません。
ふたり暮らしに必要な生活用品の例をリストアップしました。
- カーテン
- 食器・調理器具
- 洗剤・掃除用具
- タオル・寝具類
- 収納グッズ
- バス・トイレ用品
細かな出費ですが、合計すると意外と大きな金額になるので、計画的に揃えていきましょう。
旧居の退去費用
現在住んでいる物件を退去する際にも費用が発生します。
主な費用として、クリーニング代や修繕費が挙げられます。
退去時の費用の例を表でまとめます。
費用項目 | 目安金額 |
---|---|
ハウスクリーニング代 | 2〜5万円 |
壁紙や床の修繕費 | 1〜3万円 |
鍵交換代(必要時) | 1.5〜2万円 |
部屋の使い方がきれいであれば費用は抑えられますが、通常の損耗や汚れでも請求されることがあるため、契約内容をしっかり確認しておきましょう。
ふたり暮らしの引っ越し費用を節約する実践テクニック

ふたり暮らしの引っ越しでは、単身の引っ越しよりも荷物が増えがちで費用が膨らみやすいです。
しかし、工夫次第で無理なく費用を抑える方法があります。
ここではすぐに実践できる節約テクニックを紹介します。
複数業者からの相見積もり
引っ越し費用を抑えるためには、まず複数の引っ越し業者から相見積もりを取ることが重要です。
1社だけで決めてしまうと競争が働かず割高になることがあるため注意が必要です。
相見積もりを依頼する際は、各社に同じ条件を伝えるのがポイントです。
- 見積もりは3社以上から取りましょう
- 引っ越し日時・荷物量・エレベーターの有無など情報は統一して伝える
- 他社の見積もり額を参考に交渉するのも効果的です
インターネットの一括見積もりサービスを活用することで、手間を大きく減らせます。
費用が安い時期や日時を選ぶ
引っ越しは時期や曜日、時間帯によって料金が大きく変動します。
繁忙期(3~4月)は料金が高騰しやすく、反対にオフシーズンや平日はかなり安くなることも。
午前中や週末を避け、平日午後など料金が安い時間を選ぶことも節約につながります。
時期・曜日 | 費用の傾向 |
---|---|
3~4月・土日祝 | 高い |
5~2月・平日 | 安い |
スケジュールの都合がつくなら、できるだけ繁忙期以外を選びましょう。
不用品の事前処分
荷物が多いとそのぶん引っ越し費用も高くなります。
使っていない家具や壊れた家電、不要な衣類などはこの機会に思い切って処分しましょう。
不用品はフリマアプリやリサイクルショップで売ればちょっとしたお小遣いになることもあります。
自治体の粗大ごみ回収や回収業者サービスも利用できます。
荷物の量が減れば搬送トラックを小さくできたり、作業料金も下がることが多いです。
単身パックやカップル向けプランの活用
ふたり暮らしだからといって必ずしも大型の家族用プランを選ぶ必要はありません。
引っ越し業者によっては単身パックのほか「カップル・新婚向け」の小型プランを用意している会社もあります。
荷物がそこまで多くない場合や大型家具が少ない場合は、パックサービスを活用することで大幅に費用を減らせます。
申し込む前に自分たちの荷物量をしっかり把握し、最適なプランを探しましょう。
大型家具・家電の買い替え判断
引っ越し費用が大きくなる原因のひとつが、大型の家具や家電の運搬です。
古くなったソファや冷蔵庫、ベッドなどは引っ越し後に新調したほうが安く済む場合もあります。
運搬費の額と新しく購入する場合の金額の両方を比較し、コストパフォーマンスのよい選択をしましょう。
特に設置スペースや新居の間取りに合うかも確認ポイントです。
自力で運べる荷物は自分たちで運搬
引っ越し費用を少しでも下げるなら、大型トラックを頼む分を減らす工夫も効果的です。
車を持っている場合や比較的近距離の引っ越しなら、洋服や小型家電、本などは自分たちで運ぶと費用が抑えられます。
また、友人や家族に手伝ってもらえば作業もスムーズに進みます。
ただし運転や荷物の運搬には無理のない範囲でチャレンジすることが大切です。
ふたり暮らしの引っ越し費用に関する注意点

ふたり暮らしで引っ越しを計画する際は、一人暮らしとは違った費用や手続きが発生します。
事前の準備やスケジュール調整をしっかり行うことで、無駄な費用を防ぎ、スムーズな新生活のスタートが切れます。
下記では、費用を抑えつつトラブルなく引っ越しを進めるための注意点についてご紹介します。
引っ越しスケジュールの調整
引っ越し業者の料金は、時期や曜日によって変動する場合があります。
特に3〜4月の繁忙期や土日は費用が高くなりやすいので、スケジュールを早めに組むことで予算を抑えやすくなります。
また、ふたり分の荷物や家具があるため、梱包や準備にも通常より時間がかかる点にも注意が必要です。
- 早めの業者選定・見積もり取得で希望日時を確保
- 平日やオフシーズンを狙うことで料金を節約
- スケジュールの余裕をもって準備を進める
引っ越し当日のトラブルを防ぐため、事前にお互いの予定をよく話し合いましょう。
退去日と入居日の管理
退去日と新居の入居日が重ならないようにしっかり確認しておくことも大切です。
日程のずれによっては、余計な家賃や仮住まい費用が発生することがあります。
特にふたり暮らしの場合、どちらか一方の準備が遅れると全体の引っ越しに影響が出てしまいます。
項目 | 注意点 |
---|---|
退去日 | 管理会社への連絡や原状回復のスケジュールを確認 |
入居日 | 内見や鍵の受け取りのタイミングを合わせる |
家賃の発生 | 旧居・新居両方に家賃が発生しないよう調整 |
ダブル家賃にならないよう、必ず両方の管理会社・大家さんと細かくスケジュールを擦り合わせましょう。
水道・電気・ガスなどライフラインの手続き
ライフラインの各種手続きは、きちんとタイミングを合わせて行いましょう。
特にガスの立ち合い開栓などは、ふたりのどちらかのスケジュール調整が必要です。
引っ越し直後に生活に支障が出ないよう、忘れずに手続きを進めてください。
- 現住所での解約日と新居での開始日を決める
- 各ライフライン会社へ電話やWEBで申込
- ガス開栓などは立ち合い日を調整
早めに連絡・確認を行うことで、余計な費用や生活のストレスを軽減できます。
インターネット等サービスの切替え
インターネットや宅配サービス、郵便物の転送など、今の生活に関わるサービスの手続きも忘れずに行いましょう。
手続き漏れによる料金の二重払いを防ぐため、新居での利用開始日や旧居での解約日を事前に整理しておくことが大切です。
特にインターネットは、工事日程や手続きに日数がかかることもあるので、引っ越し前に早めに対応しましょう。
ふたり暮らし新生活スタート時に費用面で失敗しないために

ここまでふたり暮らしの引っ越しにかかる費用や内訳、節約のポイントなどを紹介してきました。
新生活のスタートは楽しみがたくさんある反面、想定外の出費が発生しやすいタイミングでもあります。
思い描いていた予算を大きくオーバーしないためには、事前に必要な費用をしっかり見積もっておくことが大切です。
また、ふたりでよく話し合い、どこにお金をかけてどこを節約するか優先順位を共有しましょう。
必要な家具や家電も一気に揃えるのではなく、実際の生活をしながら少しずつ買い足していく方法もおすすめです。
無理のない範囲で支出をコントロールし、ふたりで協力して素敵な新生活をスタートさせてください。