新しい生活のスタートを切ろうとワクワクしながら引っ越ししたのに、いざ照明のスイッチを入れても電気がつかないと焦ってしまいますよね。
実は「引っ越しで電気がつかない」というトラブルは、意外と多くの人が経験している問題です。
このような状況に直面した時、どうすれば解決できるのか、原因はどこにあるのか気になる方も多いはずです。
本記事では、引っ越し直後に電気がつかない時の考えられる原因や、スムーズな解決方法を丁寧に解説します。
安心して新生活を始めるためのヒントが詰まっていますので、ぜひ続きをご覧ください。
引っ越し先で電気がつかないときの原因と解決手順

新しい住まいで電気がつかない場合は、焦らずに原因を一つずつ確認してみましょう。
よくあるトラブルにはブレーカーや手続きの問題、設備の不具合などがあります。
以下に、考えられる主な原因とその対処法について紹介します。
ブレーカーが下がっている
引っ越し作業などでブレーカーが落ちている場合、部屋全体の電気がつかなくなります。
電気の分電盤を開けてみて、主幹ブレーカーや各部屋のブレーカーが「切」になっていないか確認しましょう。
- ブレーカーが「切」になっていたら、「入」の位置に戻します。
- もしすぐにまた落ちてしまう場合は、使っている電気器具に問題がないか調べましょう。
- それでも解決しない場合は、管理会社や電気工事業者へ連絡してください。
電気の利用開始手続きをしていない
電気を使い始めるには、事前に電力会社へ利用開始手続きが必要です。
手続きを忘れていたり、申し込みが反映されていなかったりすると、部屋に電気は供給されません。
契約時や引っ越し前に電力会社に連絡したか確認しましょう。
オンラインや電話で申し込みができますが、混雑時は開始まで時間がかかることもあります。
手続き方法 | 所要時間目安 | 連絡先例 |
---|---|---|
WEB申込 | 即日〜3日 | 電力会社公式サイト |
電話 | 即日〜3日 | カスタマーセンター |
照明器具や配線のトラブル
部屋自体に電力は供給されていても、照明器具やコンセント周りに問題があるケースもあります。
特に賃貸の場合、前の住人が照明器具を取り外したまま退去していることも多いので、まずは天井のソケットの確認をしましょう。
新しい照明を取り付けても点灯しない場合は、配線の接続ミスや器具不良の可能性があります。
他のコンセントや照明で試しても使えない場合は、専門業者に相談しましょう。
スマートメーターの設定やトラブル
最近では、アナログメーターではなくスマートメーターが設置されている住宅が増えています。
スマートメーターは遠隔で電力の開始・停止操作ができるメリットがある一方、通信エラーや設定ミスで電気が供給されないこともあります。
担当する電力会社に異常がないか確認し、場合によっては現場調査が必要なこともあります。
送電・電力会社側の障害
電力会社の送電設備に不具合がある場合、自宅にまで正しく電気が届かないことがあります。
この場合、個人でできる対処は限られています。
電力会社の公式サイトや自動音声の案内で障害情報を確認し、解消まで待つことが必要です。
近隣一帯または建物全体の停電
近所一帯やマンション全体が停電している場合、自宅だけの問題ではありません。
夜間で街灯も消えている、共用部分の照明もつかないなどの場合は、建物全体や地域が停電している可能性が高いです。
その際は、近隣住民や管理会社、電力会社に問い合わせて情報を集めましょう。
復旧までの間は懐中電灯などを使い、安全に過ごしてください。
ブレーカーの上げ方と注意点

引っ越し後、電気がつかない場合は、最初にブレーカーを確認することが大切です。
ブレーカーは電気の安全を守る装置で、種類によって操作方法や確認ポイントが異なります。
それぞれのブレーカーを正しく扱うことで、安心して電気を利用できるようになります。
アンペアブレーカーの操作方法
アンペアブレーカーは、分電盤の一番上に設置されていることが多いブレーカーです。
このブレーカーは家全体の電気の入り口となっていて、つまみが「入」か「切」になっているかを確認します。
もし「切」になっていたら、安全を確認したうえで、つまみを上げて「入」にしましょう。
ただし、焦げ臭いにおいや異音がある場合は操作を控えて、電力会社や専門業者に相談してください。
漏電ブレーカーの確認
漏電ブレーカーは、電気が漏れるなど異常を検知した場合に作動する安全装置です。
通常は分電盤の中央付近にあり、「漏電遮断器」や「ELB」と記載されていることが多いです。
確認と復旧の手順は次の通りです。
- 漏電ブレーカーが「切」になっていないか確認します。
- 「切」になっていたら、家電製品をすべてコンセントから抜きましょう。
- 安全を確認したうえで、つまみを「入」に戻します。
- 再びブレーカーが落ちる場合は大きなトラブルの可能性があるため、速やかに専門業者へ相談してください。
漏電ブレーカーが頻繁に落ちる場合は、原因調査のためにご自身で無理をせずプロの対応を受けましょう。
配線用遮断器の確認
配線用遮断器は、各部屋ごとやコンセント、照明用の個別回路に設置されています。
万が一、部屋の一部分だけ電気がつかない場合は、この遮断器が「切」になっている可能性があります。
下記の表は、配線用遮断器を確認する際のポイントです。
症状 | 確認ポイント | 対応策 |
---|---|---|
一部の部屋のみ電気がつかない | 各ブレーカーのつまみ位置を確認 | 「切」なら「入」に戻す |
何度も落ちる | 電化製品の過使用や故障の有無 | 使用量を減らし、家電の故障がないか確認 |
各部屋ごとのブレーカーは、使いすぎや機器の故障でも落ちやすいので注意しましょう。
操作する前の安全確認
ブレーカーの操作を行う際は、必ず手が乾いていることを確認し、ゴム手袋を使用するとさらに安心です。
また、分電盤周辺に水気がないこともチェックしてください。
次の点にも注意しましょう。
- 焦げ臭いにおいがしないか
- 分電盤やブレーカーが異常に熱くなっていないか
- ヒューヒューやジリジリなどの異音がしないか
いずれかに該当する場合は、安全のため電力会社または専門の電気工事業者に連絡してください。
落ち着いて確認・操作を行うことがトラブル防止につながります。
電気の利用開始手続きの流れ

引っ越しをした際に、新居で電気がすぐにつかないというトラブルを防ぐためには、正しい手続きが必要です。
まずは利用したい電力会社に申し込みをすることが大切です。
申し込みから開通までの流れを知っておくことで、スムーズに新しい生活をスタートできます。
また、手続きを忘れてしまった場合の対応方法も合わせて押さえておくと安心です。
電力会社に申し込む方法
電力会社への申し込みは、主に以下の3つの方法があります。
- Webサイトからのオンライン申し込み
- 電話での申し込み
- 電力会社の窓口や代理店での直接申し込み
最近では多くの電力会社がオンライン申し込みに対応しており、24時間いつでも手続きができるため便利です。
電話の場合はオペレーターが案内してくれるので、不明点があっても安心して申し込めます。
必要な申込情報
電気利用開始の申し込みには、いくつかの情報が必要です。
必要事項 | 詳細 |
---|---|
契約者の氏名 | 電気の契約をする方の正式なフルネーム |
住所 | 電気を使用する住宅の正確な住所 |
引っ越し予定日 | 電気の利用を開始したい日付 |
電話番号 | 日中連絡がとれる番号 |
支払い方法 | 口座振替やクレジットカードなど |
これらの情報を事前に用意しておくと、申し込みがスムーズに進みます。
開通までの時間と目安
電気の開通には、申し込みから実際に使用できるまで少し時間がかかる場合があります。
多くのケースでは、即日~3日以内で開通することが一般的です。
ただし、繁忙期や土日祝日を挟んだ場合は、時間がかかることがあります。
スムーズに開通させるためにも、引っ越し日が決まったら早めの手続きを心がけましょう。
マンションやアパートの一部では、事前にブレーカーを上げるだけで電気が使える場合もありますが、必ず電力会社への連絡が必要です。
手続きを忘れた場合の対応
電気の利用開始手続きを忘れてしまった場合、すぐに電力会社へ連絡しましょう。
- まずはWebサイトや電話で申し込みを行う
- 必要事項を準備しておく
- 当日中の対応の場合は、状況によって即時開通できることもある
- マンションなどブレーカーが落ちているだけの場合は、ブレーカーを上げて電気がつくか確認する
- それでも電気がつかない場合は、ブレーカーや設備の故障も疑い、管理会社や電力会社に相談する
思いがけず手続きを忘れてしまった場合でも、迅速に対応すれば最短でその日のうちに電気を使えることも多いです。
ただし、引っ越し繁忙期や夜間の場合は、多少の時間がかかることもあるので、早めの連絡を心がけましょう。
スマートメーターの確認ポイント

引っ越し後に電気がつかない場合、まずはスマートメーターに問題がないか確認することが大切です。
スマートメーターは新しい住宅やマンションでは標準的に設置されていますが、操作や仕組みを知らないと戸惑うことがあります。
メーターの設置場所のチェック
スマートメーターは、従来の電気メーターと同じく建物の外壁や玄関近く、集合住宅であれば共用廊下やメーターボックス内などに設置されています。
まずはメーターの位置を確認しましょう。
引っ越し時に元の住人がブレーカーを切っていた場合は、ブレーカーが「入」になっているかも一緒に見てください。
- 外壁のメーターボックス内や玄関付近を探す
- 集合住宅では共用通路の壁や機械室内もチェック
- 念のためブレーカーの位置と状態も確認
通信エラーの可能性
スマートメーターは基本的に電力会社との遠隔通信で管理されています。
引っ越し直後であったり、近隣で大規模な工事や停電が起きていた場合、きちんと通信できていないケースもあります。
症状 | 考えられる原因 |
---|---|
メーターのランプが異常点滅 | 通信エラーや異常を自己診断している |
メーター上で「エラー」「FAULT」など表示 | 遠隔操作や内部不具合の可能性 |
スマートメーター自体にエラー表示がある場合は、マニュアルや電力会社の案内を確認しましょう。
再起動やリセットの方法
ご家庭の分電盤(ブレーカー)を一旦すべてOFFにしてから再度ONにすることで、スマートメーターが再起動することがあります。
ただし、場合によってはリセットボタンが設けられていないことも多く、自分で対応できるのはブレーカーの操作までが基本です。
- 主幹ブレーカーをOFF→ONへ切り替える
- 各部屋ごとのブレーカーも同様に操作する
- メーター表示やランプの状況を再確認する
それでも問題が解決しない場合は、無理に触らず次のステップに進みましょう。
電力会社への連絡が必要なケース
上記の手順を試しても電気がつかない場合やメーターに明らかな異常表示が出ている場合は、ご自身で対応せず、速やかに電力会社に連絡をしてください。
電力会社が遠隔操作で開通作業を行うこともありますが、何らかのトラブルで通信が遮断されている際は現地対応が必要になることもあります。
電気の契約開始手続きが済んでいるかどうかも、あわせて確認しましょう。
電気がつかないまま夜を迎えた場合の応急対策

引っ越し先で電気がつかず、夜を迎えてしまうととても不安な気持ちになります。
暗い中での生活では安全にも注意が必要ですし、家電や食品の管理方法にも工夫が必要です。
困った状況を乗り切るための対策を具体的に紹介します。
懐中電灯やランタンの活用
最も基本的な照明器具として、懐中電灯やLEDランタンを利用しましょう。
引っ越しの荷物のどこかに、電池を使う懐中電灯やランタンがあれば、まずはそれを探して点けてください。
- 設置場所:部屋の中央や高い位置に置くと、光が広がりやすくなります。
- 複数ある場合は、家族や同居人の各自に持たせると安心です。
- 電池の予備があるかも忘れずに確認しましょう。
もし懐中電灯やランタンが見つからなかった場合でも、近くのコンビニやホームセンターで購入できる可能性があります。
今後の備えとして非常時グッズをまとめておくのもおすすめです。
スマートフォンのライトの使い方
懐中電灯やランタンが手元にない場合は、スマートフォンのライト機能を活用できます。
ほとんどのスマートフォンには、カメラのフラッシュを照明として長時間使える機能が備わっています。
iPhoneの場合 | Androidの場合 |
---|---|
下からスワイプして「コントロールセンター」を開き、懐中電灯アイコンをタップ | 画面上からスワイプして設定メニューを開き、「懐中電灯」アイコンをタップ |
ただし、長時間使い続けるとバッテリーが減るため、必要な時のみ点灯しましょう。
モバイルバッテリーや充電器も一緒に用意しておくと、電池切れを防げます。
電化製品の安全管理
電気がつかなくても、家にある電化製品への注意は必要です。
電気を復旧させたときに思わぬトラブルを防ぐため、以下の点を確認してください。
- 使っていない家電のプラグはコンセントから抜くこと
- 電気ストーブやアイロンなど、熱を持つ家電は特に注意
- 電源が復帰した際、突然動作し始める家電には手を触れない
特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、家電周辺も安全確認しておきましょう。
冷蔵庫や冷凍庫の扱い方
電気が止まった状態が長く続く場合、冷蔵庫や冷凍庫の中身の保存にも注意が必要です。
扉の開閉回数をできるだけ減らして、冷気を外に逃さないようにしましょう。
冷蔵庫 | 冷凍庫 |
---|---|
扉を開けなければ数時間は食材の温度を保てます | 中身が詰まっているほど、冷気が持続します |
氷や保冷剤を入れておくとより安心です | 中の食品が解け始めても、ダメになったものは必ず処分しましょう |
長時間電気が復旧しない場合は、必要に応じて近くの知人宅に預けるなどの対応も検討してください。
引っ越し時の電気トラブルを未然に防ぐコツ

引っ越しの際に「電気がつかない」といったトラブルを防ぐためには、事前の準備や確認作業が大切です。
新居で快適に生活をスタートさせるために、抜け漏れのない行動を心がけましょう。
事前の手続き確認リスト
引っ越し前には旧居・新居両方での電気の使用開始・停止手続きを忘れずに済ませておきましょう。
特にインターネットや電話からも手続き可能なため、時間がない場合でも安心です。
以下のリストを活用して、漏れがないか再確認してください。
- 旧居の電気停止手続きは済んでいるか
- 新居での電気使用開始申込を行ったか
- 引っ越し当日に立ち会いが必要か確認したか
- 電力会社へ契約者名義や住所の変更が完了しているか
- スマートメーターの場合、ブレーカー操作のみで通電するか確認したか
新居の内覧時のチェック項目
内覧の際には、実際に住み始めてから困らないよう電気周りの確認をしておくことが大切です。
チェックしておきたいポイントを以下の表にまとめました。
チェック項目 | ポイント |
---|---|
ブレーカーの位置 | 玄関・廊下・洗面所など場所を確認 |
コンセントの数・位置 | 家具配置との兼ね合いもチェック |
照明設備の有無 | 各部屋に備え付けか持ち込みが必要か |
電気が点くかどうか | 実際にスイッチを押して確認 |
内覧時に確認不足だと、引っ越し当日に慌ててしまう場合があります。
しっかりチェックしておけば、余計な手間やトラブルを減らせます。
引っ越し直前の最終確認事項
引っ越し直前には最後の確認を行いましょう。
以下のような点を意識すると、電気がつかないトラブルをぐっと減らせます。
- 新居のブレーカースイッチは「切」になっていないか確認
- 契約の開始日当日以降でないと通電しない場合があるので日付のチェック
- 電力会社からの案内メールや郵便物を再確認
- スマートメーター設置住宅の場合、ブレーカーオンで自動通電できるか
- それでも電気がつかない場合の電力会社サポート連絡先を用意
当日のトラブルを避けるためにも、ひとつひとつ丁寧に確認してみてください。
電気がつかない問題から学ぶ安心の引っ越し準備

ここまで引っ越し時に「電気がつかない」と困ってしまった場合の原因や対処法についてご紹介してきました。
実際に新居で電気が使えないと、夜間の作業や荷ほどき、家電製品の利用もままならず、引っ越し作業が大幅に遅れてしまうことがあります。
事前に電力会社との契約手続きをしっかり確認し、スムーズに電気が使えるように準備をしておくことの大切さが分かりました。
また、ブレーカーや設備の確認方法も引っ越しの初日に役立つポイントです。
新しい暮らしを気持ちよくスタートさせるためにも、電気がつくかどうかは大切なチェック項目です。
万が一、電気がつかない事態になった場合でも、慌てずに原因をひとつずつ確認し、必要なら専門業者や管理会社へ相談することで解決できます。
準備と確認を徹底し、気持ちよく新生活を始めましょう。