「冷蔵庫だけ引っ越しはいくらかかるのだろう?」と悩んでいませんか。
大型家電を単品で運ぶケースは意外と多いものの、料金体系や選べるサービス、費用の相場がわかりにくく、不安を感じている方も多いはずです。
この記事では、冷蔵庫だけ引っ越しの場合にかかる費用相場や料金が変動する主なポイント、費用を抑えるコツまで、失敗しないための情報をわかりやすく解説します。
さまざまなサービスごとの特徴や費用比較も紹介するので、ご自身に最適な方法がきっと見つかります。
まずは冷蔵庫だけ引っ越しの具体的な費用相場と料金体系から詳しく見ていきましょう。
冷蔵庫だけ引っ越しはいくらかかるかの相場と料金体系

冷蔵庫のみを引っ越しする場合、搬送方法や依頼先によって料金相場は大きく異なります。
また、冷蔵庫の大きさや運搬距離、階段の有無などの条件によっても費用が増減します。
ここでは、主な冷蔵庫単品引っ越しサービスの費用目安や仕組みを項目ごとにご紹介します。
引越し業者を利用した場合の費用目安
一般的な引越し業者でも、冷蔵庫1点のみの運搬に対応していることがあります。
この場合の費用の目安は、おおむね1万円〜2万円ほどです。
繁忙期や距離によってはさらに高くなることも考えられます。
サービス内容には、運搬だけでなく養生や設置まで含まれていることが多いです。
赤帽や単品配送サービスの料金目安
赤帽や単品配送サービスは、個人宅の荷物を1点から運ぶためのサービスです。
冷蔵庫だけを運びたい場合、他の業者と比べて割安で済むケースが多く、5,000円〜1万2,000円程度が目安です。
特に近距離引っ越しの場合はコストパフォーマンスが高いです。
- 赤帽は軽トラック利用で¥5,000〜¥12,000ほど
- 単品配送サービスでは¥7,000〜¥15,000が多い
- 日時指定や当日依頼など追加料金がかかる場合もある
宅配業者(ヤマト・佐川など)の冷蔵庫運送料金
ヤマトホームコンビニエンスや佐川急便のような大手宅配業者も、冷蔵庫単品の「らくらく家財宅急便」や「単品配送」サービスを展開しています。
運送料金は冷蔵庫のサイズと配送距離によって異なるため、具体的な価格例を表にまとめました。
冷蔵庫サイズ | 同一市区町村内 | 50km圏内 | 100km圏内 |
---|---|---|---|
170L以下 | ¥7,500 | ¥10,000 | ¥13,000 |
300L〜400L | ¥12,000 | ¥17,000 | ¥22,000 |
400L超 | ¥16,000 | ¥23,000 | ¥28,000 |
重量や搬出・搬入条件によっては追加料金がかかる場合があります。
便利屋やくらしのマーケット利用時の料金
便利屋やくらしのマーケットの登録業者に冷蔵庫運搬を依頼する方法もあります。
料金相場はおおよそ5,000円〜15,000円ですが、サービス範囲や地域によってばらつきがあります。
口コミや評価を確認して、実績のある業者に依頼すると安心です。
また、設置・取り外し作業や階段の有無で追加料金が発生することもあります。
自分で冷蔵庫を運ぶ場合の出費
冷蔵庫を自分で運ぶ場合に必要な出費には、レンタカー代や梱包資材代が含まれます。
軽トラックやワゴン車をレンタルする費用は、半日〜1日で4,000円〜8,000円程度です。
その他、養生用の毛布やラップ、荷締めバンドなどで1,000〜3,000円ほどかかることが多いです。
冷蔵庫を安全に運搬するため、必ず2人以上で運ぶようにしましょう。
冷蔵庫の処分料金相場
新しい冷蔵庫を購入する場合や不要になった場合、処分するための費用が発生します。
自治体でのリサイクル回収や家電量販店の回収サービスの利用が一般的です。
リサイクル料金は容量によって異なりますが、2,500円〜5,000円ほどが相場です。
収集運搬料金を加えると、処分全体で5,000円〜8,000円程度になることが多いです。
費用に影響する条件(サイズ・距離・階数など)
冷蔵庫だけを引っ越しする際の費用は、さまざまな条件によって変動します。
- 冷蔵庫の容量や重量:大きいほど料金が高くなります。
- 運搬距離:近距離なら格安、遠距離は高額になりがちです。
- 階段作業の有無:エレベーターなしや階段利用では追加料金が必要です。
- 設置・搬入の難易度:クレーン吊り上げなどはさらに費用アップします。
- 希望日や時間指定:繁忙期や深夜・早朝は特別料金となるケースもあります。
事前に現地の状況を確認し、見積もりを複数の業者から取るのがおすすめです。
冷蔵庫だけの引っ越しで料金が高くなる主な要因

冷蔵庫だけの引っ越しは一見、荷物が少ない分、安く済みそうに思われがちですが、実際にはさまざまな要素が料金に大きく影響します。
これらの要因を知っておくことで、見積もりや業者選びの際に納得感を持って判断できるようになります。
移動距離とエリア
引っ越し距離が長くなるほど、運送にかかるコストが上がります。
市内など短距離の場合は比較的安くすみますが、都道府県をまたぐような中長距離の場合、ガソリン代や人件費も加算されます。
特に都市部から郊外、またはその逆の場合、エリアによって交通規制や駐車スペース確保の追加料金が発生するケースもあります。
- 短距離(市内など)は基本料金が安め
- 長距離移動は距離に応じて加算
- エリアによって追加料金の有無や相場が異なる
冷蔵庫のサイズと重さ
冷蔵庫の大きさや重さも料金を左右する重要なポイントです。
小型の一人暮らしサイズの冷蔵庫と、ファミリー向けの大型冷蔵庫では運搬の難易度が違うため、その分費用が変わってきます。
特に400Lを超える大型冷蔵庫は、特殊な機材や作業が必要となる場合が多いです。
冷蔵庫の種類 | サイズ(目安) | 料金相場(例) |
---|---|---|
小型(100L台) | 一人用 | 5,000~10,000円程度 |
中型(200~300L) | 二人~三人向け | 10,000~18,000円程度 |
大型(400L以上) | ファミリー向け | 15,000~30,000円程度 |
正確なサイズと種類を伝えることで、見積もりがスムーズになります。
建物の階数・エレベーターの有無
運び出し・運び入れを行う建物の階数や、エレベーターの有無によっても料金が変動します。
階段利用が必要な場合は作業員の人数が増えたり、時間がかかったりするため、追加費用がかかりやすくなります。
エレベーターが使えると搬出入がスムーズなため、料金も抑えやすいです。
作業員の人数や特殊作業(吊り上げなど)
冷蔵庫のサイズや搬出入ルートによって、作業員の人数が増える場合や特殊作業が必要になることがあります。
例えば、玄関や階段を通れない場合、窓やベランダからの吊り上げ・吊り下ろし作業が必要になります。
これらの作業は技術や専用道具が必要なため、追加料金が発生します。
- 作業員が増えるほど人件費がアップ
- 吊り上げやクレーンの利用は特別料金
- 運搬経路が困難な場合、安全対策費用が必要になることも
事前に現地の状況をしっかり伝え、見積もり時に追加費用の有無をチェックしておきましょう。
冷蔵庫だけの引っ越し費用を安くする具体的な方法

冷蔵庫だけを引っ越ししたい場合、引越し一式に比べて大幅に費用を節約できる可能性があります。
ちょっとした工夫やサービスの使い分けによって、引っ越し費用を安く抑える方法がいくつかあります。
それぞれの具体的なポイントを詳しく紹介していきます。
複数業者への相見積もり
冷蔵庫だけの運搬でも、業者によって見積もり金額が大きく異なることがあります。
必ず複数の引っ越し業者や運送業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較しましょう。
業者同士を比較することで、無駄なく最もコストパフォーマンスの良いプランが見つかります。
業者A | 業者B | 業者C |
---|---|---|
15,000円 | 12,000円 | 18,000円 |
見積もり取得は無料でできる場合が多いので、手間を惜しまず問い合わせしてみましょう。
混載便・単品配送サービスの活用
冷蔵庫だけの運搬には、混載便や単品配送サービスが非常に便利です。
これは他の人の荷物と一緒に運ぶ仕組みのため、トラックを丸ごと貸し切るより安く済みます。
- ヤマト運輸の「らくらく家財宅急便」
- 佐川急便の単品配送
- 地域密着型の単品配送業者
このようなサービスを使えば、費用を大幅に抑えながら安全に冷蔵庫を運べます。
ただし、日時指定がしづらい場合があるので、余裕を持って計画するのがポイントです。
引っ越し繁忙期を避ける
3月〜4月の引っ越しシーズンや、土日祝日などの繁忙期は、冷蔵庫1台だけでも料金が高くなる傾向があります。
できるだけ平日やオフシーズンに依頼することで、同じ内容でも安く引っ越しできる場合があります。
時間に余裕があれば、日時を少しずらすだけでも節約につながります。
また、直前依頼だと割高料金になるケースもあるため、早めの相談が大切です。
短距離・近距離の利用限定プラン
引っ越し業者の中には、短距離や近距離限定で格安プランを用意しているところもあります。
たとえば同じ市内や隣町への引っ越しなら、特別料金で対応してくれるサービスも増えています。
冷蔵庫1台だけの運搬だからこそ、こうした限定プランを積極的に利用しましょう。
短距離向けのプランは、移動距離が短いほど料金が安いのが特徴です。
買い替えや処分を検討するケース
古い冷蔵庫や大きすぎる冷蔵庫の場合、運搬費が高額になるケースも見受けられます。
そのため買い替えや処分を選んだほうが安く済むこともあります。
家電量販店によっては、新規購入時に古い冷蔵庫を無料または格安で引き取ってくれるサービスが利用できます。
搬送・設置まで一括対応してくれる場合もあるため、検討してみるとよいでしょう。
使わなくなった冷蔵庫はリサイクルショップに買い取ってもらえることもあるので、一度査定を依頼してみる価値もあります。
冷蔵庫だけ運ぶときによく利用される運搬サービス種別

引っ越しで冷蔵庫だけを運びたい場合には、一般的な引越しプランではなく、単品運搬に対応したサービスの利用が便利です。
冷蔵庫は重量がありサイズも大きいため、個人で運ぶのは難しく、専門の運搬業者に依頼する方が安全です。
ここでは、冷蔵庫だけを運ぶのによく選ばれている運搬サービスの種類を紹介します。
引越し業者の大物単品プラン
引越し業者の多くが、冷蔵庫や洗濯機など大きな家電製品1点のみ運ぶ大物単品プランを用意しています。
このプランを利用すると、引越し作業員のプロが搬出や搬入、トラックへの積み下ろしまで丁寧に対応してくれるので安心です。
料金は運搬距離や冷蔵庫のサイズ、搬出入の難易度によって異なりますが、8,000円~20,000円程度が目安です。
サービス名 | 参考料金 | 特徴 |
---|---|---|
サカイ引越センター(単品輸送) | 10,000円~ | 全国対応・梱包も依頼可 |
アート引越センター(単品プラン) | 12,000円~ | 養生・分解組立対応 |
赤帽の単品配送
赤帽は軽トラックを使った運搬のプロで、個人事業主が運営する配送サービスです。
冷蔵庫やベッドのような単品の大きな荷物も対応しており、短距離の引っ越しや同市内の運搬でよく利用されています。
料金相場は、距離やエリアにもよりますが、7,000円~15,000円ほどです。
急ぎの対応や、時間指定も相談しやすい点がメリットです。
- 短距離なら割安になる
- 作業員とスケジュール調整がしやすい
- 繁忙期でも予約が取りやすい場合が多い
ヤマトや佐川の家財宅急便
ヤマト運輸や佐川急便が提供する「家財宅急便」は、冷蔵庫や家具などの大型家電を1点から全国どこへでも送ることができるサービスです。
家の中から冷蔵庫を運び出す作業や、設置先での搬入もプロのスタッフが対応します。
配送料金はサイズと距離によって変動しますが、冷蔵庫なら10,000円~25,000円程度になるケースが多いです。
梱包からセッティングまで任せられるため、とくに長距離移動や県をまたぐ引越しで選ばれています。
くらしのマーケット・便利屋
「くらしのマーケット」や地域の便利屋は、冷蔵庫だけをサクッと運びたいときに気軽に利用できるサービスです。
登録している個人業者や便利屋さんが、料金やサービス内容を比較して選べるのも特徴です。
価格は4,000円~15,000円程度と幅広く、現地の状況や追加作業の有無で変わります。
口コミや評価を比較しながら、自分に合った業者を選べるので、初めての人にもおすすめです。
冷蔵庫だけの引っ越し時に気をつけるポイント

冷蔵庫だけを引っ越しする場合、一般的な家財一式の引っ越しとは異なる特有の注意点があります。
単品輸送だからこそのメリットもありますが、思わぬ追加費用やトラブルを防ぐためにも事前準備が大切です。
ここでは、冷蔵庫のみの移動を想定した際に押さえておきたいポイントを紹介します。
追加料金の発生条件
冷蔵庫だけの引っ越し料金は、基本運賃だけでなく追加料金がかかるケースも多いです。
特にエレベーターがない建物や、搬入・搬出口が狭い場合はスタッフの増員や特殊作業料が発生することがあります。
また、搬出・搬入の際に階段を使用する必要がある場合は、階ごとに追加料金が設定されている場合もあります。
地域や距離による料金の増減、日程(繁忙期や週末)による値上げもあるため、事前の見積もり確認は必須です。
- エレベーターの有無
- 階段使用の有無
- 建物入口や通路幅の狭さ
- 都市部や離島など立地による加算
- 繁忙期・休日の割増料金
これらを踏まえ、契約前に追加料金の条件を必ずチェックしましょう。
運送時の故障リスクと保険
冷蔵庫は精密機械でもあるため、運搬時に傾けたり衝撃が加わったりすると故障のリスクがあります。
万が一故障した場合に備えて、運送業者が提供する保証内容や保険の有無は必ず確認しましょう。
保証の種類 | 内容例 |
---|---|
運送保険 | 搬送中の破損や故障に保険金を支給 |
作業中の賠償責任保険 | 搬出・搬入時の建物や家財への損害を補償 |
業者独自の保証制度 | 一定期間内の動作不良に独自対応 |
十分な保証があるかどうかも、業者選びの大事なポイントです。
冷蔵庫の準備(中身・水抜き・霜取り)
引っ越し当日までに冷蔵庫の中身はすべて取り出し、空にしておく必要があります。
前日からコンセントを抜いてしっかりと冷却を止め、水抜きや霜取りも忘れず行いましょう。
水抜きが不十分だと、運搬中に水漏れを起こしたり、他の家財や床を濡らしてしまうことがあります。
霜取りは冷却機能のある冷蔵庫・冷凍庫で必須です。
- 中身の取り出しと整理
- コンセントを抜く(半日前~前日)
- 水抜き・霜取り作業
- 庫内やトレイの拭き取り
余裕を持った準備で、トラブルを未然に防ぎましょう。
搬出入時の建物保護
冷蔵庫のような大型家電を運ぶ際は、玄関ドアや廊下、階段、エレベーターの内壁など建物への傷や破損が懸念されます。
多くの引っ越し業者は、養生と呼ばれる保護材を使って作業を行いますが、サービス内容は様々です。
見積もり時に、どの範囲までしっかりと養生してくれるのか、その詳細を必ず確認しておきましょう。
また、搬出経路や設置場所の確保、障害物の撤去も事前に済ませておくとスムーズです。
自宅や新居の損傷を防ぐためにも、搬出入時の建物保護は重要なポイントです。
冷蔵庫だけ引っ越しの料金相場を正しく見極めて損しないために

ここまで冷蔵庫だけを引っ越しする場合のポイントや注意点などを紹介してきました。
やはり、一番気になるのは「実際いくらになるの?」という点ではないでしょうか。
冷蔵庫1台の移動でも、運搬距離や階段の有無、エレベーターの有無、搬出入の難易度、搬送先の住所、依頼先(業者・個人)によって金額は大きく変わります。
一般的には、同じ市区町村内であれば相場は5,000円~15,000円程度が多いですが、距離が遠くなったり特殊な運び方が必要な場合はさらに高くなるケースもあります。
複数の業者に見積もりを取ることで、最適な価格やサービスを比較しやすくなります。
また、「冷蔵庫だけ」という依頼だと割高になる場合もあるので、自分で運べるサイズや状況なのかをあらためて確認し、必要に応じて友人や知人にも協力をお願いする方法も検討しましょう。
冷蔵庫の引っ越しは故障リスクも避けられません。無理せずプロに依頼することも視野に入れつつ、安心できる業者選びと納得できる料金水準を見極めてください。
冷蔵庫だけの引っ越しは、ちょっとした工夫や事前準備でコストも手間も抑えやすくなります。費用だけでなく、安心・安全面も考慮した選択を心がけましょう。