家電を処分したいのに、どこへ持って行けばいいのか、いくらかかるのかが曖昧だと動けなくなります。
ケーズデンキの回収は、家電リサイクル法の対象品と、それ以外の家電で仕組みが変わります。
さらに、買い替えと同時なのか、回収だけを依頼するのかでも、費用や手間の感じ方が変わります。
このページでは、回収の入口を整理し、必要な準備を先に揃えて、当日まで迷いにくい手順に落とし込みます。
ケーズデンキで回収を頼む入口は?
ケーズデンキの回収は「買い替え時」「回収のみ」「店頭対応」など、入口を選ぶところから始まります。
入口を間違えると、希望の品目が対象外だったり、追加費用が想定より増えたりします。
まずは自分の状況に近い入口を決めてから、費用と段取りを具体化するとスムーズです。
買い替え時の引き取り
新しい家電を購入して配送や設置が入る場合は、古い家電を同時に引き取ってもらえる形が最も手間が少ないです。
この入口は回収だけを別日に依頼するより、出張の扱いがシンプルになりやすいです。
購入時に「同時引き取りを希望する」と伝えて、品目と設置場所を早めに共有しておくと安心です。
回収だけを依頼する場合
買い替えを伴わず、今ある家電だけを回収してほしい場合は、訪問回収の条件が変わることがあります。
料金はリサイクル料金だけでなく、収集運搬や出張に関する費用が上乗せされるケースがあります。
回収だけで頼む前に、持ち込みが可能か、宅配回収の方が早いかを一度比較すると無駄が減ります。
店頭持ち込み
持ち込みは「運べる大きさかどうか」と「店頭で受付できる品目かどうか」で現実性が決まります。
大型の冷蔵庫や洗濯機は運搬が難しく、搬出中の事故や床の傷が心配になるため慎重に考えたいです。
持ち込みの可否は店舗や品目で扱いが分かれやすいので、事前に店舗へ確認してから動くのが安全です。
家電リサイクル対象4品目
テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機、エアコンは家電リサイクル法の対象で、原則としてリサイクル料金の負担が発生します。
同じ品目でもメーカーやサイズでリサイクル料金が変わるため、型番や容量の目安を控えると見積りが早くなります。
運び出しの難易度によって別作業になることもあるので、階段や段差の有無も最初に伝えるとトラブルが減ります。
特定4品目以外の家電
特定4品目以外の家電は、リサイクル料金が一律ではなく、品目の区分で決まるタイプが用意されています。
たとえば小型の携帯機器や周辺機器は無料区分がある一方で、中型や大型の家電は有料区分になりやすいです。
対象は家庭用に限られるため、業務用や特定の製品は対象外になる点も先に押さえておくと安心です。
パソコンとタブレット
パソコン本体やタブレットは、店頭での引き取りが前提になる扱いが示されています。
本体は無料の区分に入る一方で、モニターなど周辺機器は有料になる場合があるため、何を出すのかを分けて考えます。
データが残っている状態では引き取りができないことがあるので、消去や初期化を先に終えておく必要があります。
小型充電式電池
小型充電式電池は回収協力店として無償回収の対象が示されており、まずは安全に持ち込める状態に整えます。
破損や膨張がある電池、種類やメーカーが不明なものは対象外になりやすいので、無理に持ち込まず自治体や製造元へ相談します。
端子の絶縁など基本的な安全対策をしてから持ち込むと、事故リスクを下げられます。
費用の内訳を先に分解する
回収費用は「何を」「どの入口で」処分するかで変わるため、最初に内訳へ分解すると判断が速くなります。
特定4品目はリサイクル料金と収集運搬がセットになりやすく、回収のみの場合は出張の扱いが加わることがあります。
特定4品目以外は品目の区分で料金が決まることがあり、無料の品目でも条件がある点に注意が必要です。
費用の考え方
回収費用は合計金額だけを見るより、何に対して支払っているのかを分けて理解すると納得感が上がります。
- リサイクル料金
- 収集運搬料金
- 出張費用
- 引取作業料
- 特殊作業料
同じ品目でも、買い替えの有無や搬出条件で加算が入りやすいので、内訳で見積りを取るのが近道です。
特定4品目の料金目安
特定4品目はメーカーやサイズで幅が出るため、目安は「下限から」の表現で把握するのが現実的です。
| 品目 | リサイクル料金目安 | 収集運搬料金目安 |
|---|---|---|
| エアコン | 990円~ | 2,750円~ |
| 洗濯機 | 2,530円~ | 2,750円~ |
| 冷蔵庫 | 3,740円~ | 3,300円~ |
| テレビ | 1,320円~ | 2,750円~ |
このほかに回収のみ訪問の出張費用や、複数台の引取作業料、搬出の特殊作業が加わる場合があります。
購入履歴で変わる部分
過去に購入したかどうかで、処分のみの収集運搬の扱いが変わる旨が示されているため、購入状況は重要な分岐点です。
レシートがなくても購入店が分かれば相談が進むことがあるので、購入した店舗や時期を思い出せる範囲で用意します。
買い替えと同時に進めると、回収だけを単体で依頼するより費用が読みやすくなるケースがあります。
追加料金が出やすい場面
追加料金は「人手や時間が増える条件」で発生しやすいので、先に潰しておくと想定外を減らせます。
- 回収のみ訪問
- 複数台の引き取り
- 内階段の搬出
- カウンター越え
- 段差が多い導線
- 吊り下ろしが必要
当日の現場判断になりやすい部分ほど、写真や間取りで事前共有すると揉めにくいです。
費用を抑える現実的な選び方
費用を下げたいなら、まず買い替えと同時に進められるかを検討すると効果が出やすいです。
次に、運べる小型家電は店頭で処理し、大型は訪問回収に寄せるなど、入口を分けると無駄が減ります。
最後に、対象外や急ぎの品目だけ宅配回収など別ルートへ逃がすと、全体の手間が最小化しやすいです。
回収の申し込み手順を固める
回収は、申し込み時点で情報が揃っているほど当日が楽になります。
品目、サイズ、メーカー、設置環境が分かると、費用の見込みと作業可否が判断しやすいです。
当日は搬出の段取りが中心になるので、家電の中身と導線の確保までを事前に済ませます。
事前に用意する情報
問い合わせの時点で情報が揃っていると、店舗側の確認が短くなり、折り返しの手間も減ります。
- 品目
- メーカー名
- サイズ区分
- 型番
- 設置階
- エレベーター有無
- 階段の幅
- 段差の有無
- 駐車スペース
冷蔵庫は容量区分、テレビはサイズ区分が効きやすいので、ここだけでも押さえると進みやすいです。
買い替え同時の流れ
買い替え同時は「搬入と搬出を同日に終える」考え方にすると、準備の優先順位が明確になります。
| 段階 | やること |
|---|---|
| 購入時 | 同時引取を申告 |
| 前日まで | 中身の整理 |
| 当日朝 | 導線確保 |
| 搬入直前 | 電源停止 |
| 作業中 | 立会い対応 |
冷蔵庫は水抜きや霜取りが必要になることがあるので、前日から余裕を持つのが安全です。
回収のみ訪問の注意点
回収のみ訪問は、出張の扱いが加わる可能性があるため、費用の合計が想定より上がりやすいです。
また、当日の現金支払いなど支払い条件が指定される場合もあるため、支払い方法は事前に確認しておくと安心です。
複数台を同日にまとめると効率が良い反面、台数加算が入る場合があるので、台数と費用の関係を先に聞いておきます。
エアコンが絡むとき
エアコンは回収の前に取り外しが必要になるため、取り外し作業と回収が同時に組まれるかがポイントです。
設置状況によって特殊作業になることがあるので、室外機の場所や配管の取り回しは写真で共有すると話が早いです。
再使用目的の取り外しか、廃棄前提の取り外しかでも扱いが変わることがあるので、目的を明確に伝えます。
回収できない物の出口を用意する
回収は万能ではなく、対象外の品目や状態があります。
対象外を抱えたままだと回収計画が止まるので、代替ルートを先に決めておくと詰まりません。
自治体、宅配回収、専門業者のどれに振るかを決めるだけで、片付けの速度が上がります。
対象外になりやすい例
対象外は「家庭用ではない」「危険性が高い」「制度が別」のいずれかに当てはまりやすいです。
- 業務用電気製品
- 事業で使った機器
- 破損や膨張の電池
- メーカー不明の電池
- ポータブル電源
- ソーラーパネル
対象外が混ざると当日回収が止まることがあるので、品目を分けて相談するのが安全です。
自治体ルートの使い方
自治体の処分は費用が抑えやすい一方で、収集日や搬出ルールに合わせる必要があります。
| 項目 | 自治体処分 | 店舗回収 |
|---|---|---|
| 費用感 | 安め | 条件で変動 |
| スピード | 日程固定 | 調整次第 |
| 搬出 | 自己対応 | 作業込みも |
| 対象範囲 | 地域差あり | 制度準拠 |
運べるものは自治体、運べないものは訪問回収という分け方が、無理が少ないです。
宅配回収を組み合わせる
小型家電や周辺機器は、箱にまとめて宅配で回収するサービスが使える場合があります。
店頭へ行く時間が取りにくい人は、宅配回収を併用すると処分の手間を大きく減らせます。
ただし電池や危険物が混ざると事故につながるので、同梱してよいものだけに絞ります。
個人情報の扱い
パソコンやスマホ関連は、処分よりもデータ消去が本題になりやすいです。
初期化だけで不安なら、データ消去の方法を確認し、必要に応じて物理破壊や専門サービスを検討します。
処分の前にログイン情報や二段階認証の解除まで済ませると、後から困りにくいです。
回収でつまずかない準備の工夫
回収の失敗は、費用よりも当日の作業が止まることで起きやすいです。
家の中の導線、家電の中身、支払い準備の三つを整えるだけで、ほとんどのトラブルは予防できます。
引越しや買い替えのように時間制限がある場合ほど、準備の質が結果に直結します。
事前準備の要点
準備は難しい作業より、細かい抜けを潰す方が効きます。
- 冷蔵庫の中身整理
- 霜取りの計画
- 洗濯機の水抜き
- 電源コードのまとめ
- 付属品の分別
- 搬出通路の片付け
- エレベーター確認
準備が終わると当日は立会いだけになり、作業時間が短くなりやすいです。
搬出経路の見落とし
搬出は家電そのものより、通路の形状で難易度が決まることがあります。
| 確認点 | 見る場所 |
|---|---|
| 幅 | 廊下 |
| 曲がり | 玄関 |
| 段差 | 玄関框 |
| 階段 | 踊り場 |
| 養生 | 壁と床 |
写真を撮って相談できると、当日に特殊作業の判断が突然出る確率を下げられます。
引越しと同時に進める
引越しが絡むなら、回収と搬入を同日に寄せるほど、部屋が散らかりにくくなります。
退去日が決まっている場合は、自治体の回収日程が合わないことがあるので、早めに代替ルートを確保します。
大型家電だけ先に回収し、残りを自治体へ回すなど、段階分けすると焦りが減ります。
見積りで確認すること
見積りは合計金額だけでなく、どの条件で加算が起きるかを聞くほど失敗しにくいです。
回収のみ訪問、複数台、内階段、カウンター越えなど、加算の条件を言葉で揃えると認識がズレにくいです。
最後に、当日の支払い方法と必要な準備物を確認しておくと、現場で止まりにくいです。
必要な情報をそろえて最短で回収を完了させる
ケーズデンキの回収は、入口を間違えなければ手順はシンプルになります。
最初に決めるべきは、買い替え同時か、回収のみか、店頭対応かのどれに寄せるかです。
次に、品目とサイズ区分、搬出環境を揃えて、費用の内訳で見積りを取ると納得して進められます。
対象外の品目があるなら、自治体や宅配回収へ逃がす出口を先に作ると計画が止まりません。
最後に、導線と中身と支払い準備を整えれば、当日は立会い中心でスムーズに終わりやすいです。
迷ったら、処分したい家電をリスト化し、店舗へ伝える情報を揃えるところから始めるのが一番早いです。

